出生前診断
赤ちゃんがお腹の中にいるときに染色体の異常を調べる方法として超音波によるnuchal translucency(NT)測定、採血によるクアトロマーカー検査、羊水を採取しての羊水染色体検査などがあります。いずれも出生前に検査の結果が出ますが、これらの診断は全ての障害がわかるわけではありません。
NT測定とは赤ちゃんの首の後ろに認められるむくみを測定することです。
通常の赤ちゃんでも存在しますが3mm以上の厚さがあると
障害の確率が高くなると言われています。
11~13週頃の妊婦健診時に超音波で赤ちゃんの大きさを測るときに同時に測定していますが、
胎児の向きによっては測定できないこともあります。
クアトロマーカー検査は赤ちゃんに負担のない出生前診断です。
お母様の血液を検査することにより胎児の障害を予測するものです。結果は確率で提示されます。
ベリエの丘ではご妊娠15週でクアトロマーカー検査を行っております。
羊水染色体検査はお母様のお腹から針を刺して、羊水を採取してその中に含まれている胎児の細胞を検査します。
ご妊娠16週~17週頃に行います。羊水検査は結果が出るのに3~4週間を要します。
異常の診断は他の検査方法に比べて確実ですが赤ちゃんに危険のある検査という欠点があります。
検査のために約250人に1人の赤ちゃんが流産してしまいます。検査を受けるにはこの点にご了承いただく必要があります。
NT測定は通常の妊婦健診で行っておりますが、「クアトロマーカー検査」、「羊水染色体検査」は事前の申込みが必要です。
ご希望の方は妊婦健診受診時にスタッフへお伝えください。
NIPT(無侵襲的出生前遺伝学的検査)とは母体血を用いて胎児が21トリソミー(ダウン症)、18トリソミー、13トリソミーのいずれかであるか否かを高い精度で判定する検査ですが、ベリエの丘では行っておりません。検査をご希望の方はご自身で検査認定施設を探していただくか、特にご希望がなければベリエの丘から府中市の榊原記念病院をご紹介させていただきます。 |